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上高地スノーシューハイキング

2019.01.26

冬の極寒の上高地へスノーシューを装備して友人と行ってきました!

大阪発の夜行バスで早朝に松本へ到着、道路には数センチの積雪で寒い。7:50発の高山バスセンター行のバスに乗車。雪景色の中を進み9:05釜トンネル前の中の湯バス停で下車。
 
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天気は曇りで少し吹雪いて寒い。
手に持ってきたスノーシューをザックに装着してトンネルを歩いて進んだ。この時期でないと歩けないトンネル。
トンネル内は点灯していてヘッドライトは不要だった。トンネルは1310mの曲がりくねった緩やかな登りで40分程で出口へ。
そして直ぐ上高地トンネルへ入る。こちらは10分程で出れた。白い雪空で近くの焼岳も見えなかった。
除雪された車道を進むと大正池が目に入ってきた。そばのトイレ小屋の前でスノーシューを靴に装着。大正池からの遊歩道をトレースに沿って歩く。
 
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田代池の景色を見たあとウェストン碑へのコースを進む。そこから河童橋へはトレースが無い雪原を進んだ。重いザックを担ぎ雪の抵抗も増え歩くのも辛くなった。そして夏には大賑わいの河童橋を渡る。橋の上からは雪空で穂高は望めなかった。
そして橋から少し進んだところの冬季指定の小梨平キャンプ場に到着。数張りのテントが見えた。冬季トイレからあまり離れない木の間の開けた場所でザックを下し、スノーシューを履いたまま雪原を踏み固めその上にテントを設営した。
 
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少し風も出ていたので持ってきたスコップで雪の壁をテントの周囲に作ったが雪がパウダー状で固まりにくく直ぐに崩れてしまった。それでも周囲に雪を数十センチ積み上げた。この辺りの積雪は50~60cm位だった。
そしてきれいな雪を袋に詰め水作りをテントの中で行った。今回は寒い中なのでテント内でのガス使用が多くなり安全の為にCOガス警報器を持参した。この日は少し吹雪きも有りテント内で過ごした。早めの夕飯はキムチうどんを食べて温もった。また日本酒も少々持参したので熱燗にして乾杯しました。テントの外は-10℃、テント内は+2~+5℃位。上下防寒対策しているので我慢は出来た。
辺りはすっかり闇に入りシュラフの中にもぐり込んだ。直ぐに眠りに落ちたが夜中に目が覚めた。寒さに震えながらウトウトして4時になった。
二日目は晴れていれば明神までのコースをスノーシューハイキング計画していた。まだ外は暗く空の様子が分からなかったが雪は降っていなかったので6時出発で準備した。お湯を沸きなおし、昨夜のうどんの汁で雑炊をつくった。外に置いていたナベの汁は完全に氷付いていたが火を掛けると直ぐに溶けてくれた。ご飯は前日にアルファ―米にお湯を入れて準備してテント内に置いていたが凍っていた。またペットボトルの水もシャーベット状になっていたのでテント内も夜は氷点下まで下がっていたと思う。
6:30 サブザックにお湯・行動食を入れて明神へ向けて出発。明神へのトレースは有るものの昨夜の雪が被っていた。新雪の上をトレースを付けながら歩くのは楽しかった。
途中オレンジ色輝いた明神岳が左手に見えた。天候は少し雲が有るものの青空も見える。明神橋を渡り明神池へ。冬季は無料で入れる。雪景色した神秘的な池でした。写真を撮り、直ぐ来たトレースを戻った。8:35にテントへ戻る。荷物を整理しテントの撤収をして9:30にテント場をまた重いザックを担いで出発。河童橋からは青空に少し雲が掛かった穂高連峰、焼岳がきれいに望めた。写真を沢山撮って早々にバスターミナルへ向け出発。夏はバスと人で混雑するところですが冬は雪原に覆われ一変していた。車道には一本の細いトレースが続きその上を進んだ。日差しが木々の間からこぼれ時折木に積もった雪が落ちると光が反射してきれいだった。そして大正池方向への遊歩道に進み昨日通った大正池のふもとに下りた。来た時の景色と違ってこの日は青空の下少しガスが掛かっていましたが大正池と穂高連峰、焼岳が綺麗に望めて感動しました。
 
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小休止した後林道を進み穂高の景色を惜しみ上高地、釜トンネルを下り計画通り12:00にトンネル入口に戻りました。スノーシュー、ストックなどを手荷物に分け昨日下車した中の湯バス停から12:20発のバスに乗りました。そして次の平湯温泉で下車しました。アルプス街道平湯の1階はバスターミナル、土産物屋やレストランが有り3階に温泉施設が以前は有りましたが昨年閉鎖されました。1階に大型コインロッカーが有りザックとスノーシューを預けサブザックに温泉セットを入れてここから近いひらゆの森の温泉へ向かいました。床は全て畳張りで古民家を思わせるような情緒ある建物でかけ流しの温泉入浴が出来ました。温度の違う露天風呂が沢山有り何度も入り楽しめました。
http://hirayunomori.co.jp/
そしてアルプス街道平湯へ戻りレストランでビールで乾杯し飛騨牛のステーキを頂きました。次のバス時間までお土産を選び、荷物の詰め直しをして15:30に高山バスセンター行のバスに乗りました。しかし乗ったバスが当初計画していた急行バス出なかったようで高山への到着が少し遅れましたが無事16:50の高山バスセンター発、大阪行のバスに乗り換えが出来ました。帰りのバスは初めて一番前の席に座り前方の景色を楽しめました。渋滞も無く予定通り京都に21時過ぎ大阪に22時に帰れました。
http://www.kamikochi.or.jp/winter/5513/
冬の上高地へは今回で6回目になり、泊まったの2回目。でも個人で計画して行ったのは今回初めてでした。温泉入浴、食事・買物時間にも余裕を持たせたので、ツアーや山の会で行くより気が楽でした。でもバスの時間に制限が有り計画通り進めるかの不安も有りましたが無事問題も無く終えることが出来ました。
登山の厳しさは無かったけど装備重量20kg程を担ぎ厳しい寒さの自然の中を耐えて夏には無い神秘の上高地を楽しむことが出来ました!
ご一緒してくださったMさんには厳しい寒さの中、本当にお疲れさまでした。
□ アルバム □
https://photos.app.goo.gl/dWCiKdox9BTDY7RM9