厳冬期の上高地、徳沢でテント2泊して来ました!
22日9時、中の湯BS下車、釜トンネル入口で手荷物をザックに装着。重量20数キロに担ぐのが大変。
釜トンネル、上高地トンネルを進み大正池トイレ前でスノーシューを履く。小雪ちらつき焼岳も穂高も望めない白い世界。遊歩道を進み田代池へ幻想的な雪景色。梓川右岸を進むと河童橋が見えてきた。晴れていれば奥に穂高連峰を見ることが出来るが雪の中で何も見えない。でもこれもまた自然な美しい景色!と楽しむ。
小梨平を通り、明神へ この頃から雪から雨に変わって来た。今までの白い木から濡れた茶色の木が目立ち気持ちがダウン。それでも何とか徳沢へ入る。夏には沢山のテントが有るところですが今回初めて見る雪原にテントは見えなかった。トイレ小屋から近くの木の間に我が家を設営。積雪は豊富で風で飛ばされないよう雪の壁を周囲に作る。テント内で濡れた合羽、手袋を拭くが冷たくパリパリに固まっていくのが分かる。雪を集めて水を作る。ガスを付けるとテント内は暖かくなりホット出来た。夕食はキムチラーメンを作って温もった。外は風雪で、時折風の爆音が左右に移動した。2枚のダウンを着込んで寒くて寝れないことは無かった。
23日4時起床。風雪はずっと続いていた。この日の予定は蝶ヶ岳登山でしたが明るくなるのを待って検討した。一応、登山装備で行けるところまで行くことにした。長塀尾根の登山口までスノーシューを履いて、アイゼンに替えた。登山道はトレースは無く地形と木に巻かれたリボンを頼りに登って行った。風雪が収まる気配は全く無かったのでさらに登るのは遭難のリスクも有り200m程の標高を上がったところで下山を決めた。登りに付けたトレースが半分以上無くなっていた。そして、下山後スノーシューに履き替え横尾までのスノーシューハイクに行くことに決めた。
徳沢から横尾までもトレースが有り安全に楽しく雪の中を楽しめました。横尾には大きな避難小屋が解放されていました。中にテントが一張りしていました。小屋の中はきれいで2階にも泊まれそうで広かった。気温は氷点下5度で早々に休憩して出発しました。
徳沢まで夏で有れば1時間程の行程ですが1.5倍位掛かりました。
テントに戻り風雪は少なくなりました。明日は早朝に出発しなければならないので荷物の整理とテント固定ペグを雪の中から出しました。雪で固めた所は氷状態になりピッケルで掘り出さなければなりませんでした。明るい内に夕食を済ませシュラフに潜りました。昨夜と違ってとても静かな夜で良く寝れました。
24日3:30起床。テントの内壁は霜で真っ白。干していたタオルもパリパリに氷結。でもガスを付けると直に暖かくなりました。
外は星が光っているのが見えた。テント内で出来るだけの梱包を済まてテントの外に出しました。風も無かったのでスムーズにテントは撤収出来ました。全ての装備を身に着け明るくなってきた6時過ぎに出発。装備の重さに耐えながら来た道を戻りました。トレースはしっかり付いていて安心しました。また来た時と違って朝から快晴!右手にオレンジ色に輝く(モルゲンロート)前穂、明神岳を見ながら楽しく進めました。そして、8:30小梨平の梓川の土手から青空に白銀の穂高連峰を仰ぎ見ることが出来ました!
感激に酔いながら多くのテントの間を抜け河童橋へ。ザックを置き撮影タイム。河童橋と穂高連峰、焼岳、何度も来た冬の上高地で最高の景色を望むことが出来ました。
雪原のバスターミナルを抜け林道を進み大正池へ下りました。来た時は真っ白な世界でしたが池から望む穂高連峰は本当に綺麗でした。この日は多くの人が入って来られていました。
11時半頃、予定より早く釜トンネル入口へ戻りました。手荷物に分け12:20にバスに乗り平湯温泉で下車。ザックを大きなコインロッカーに入れ温泉セットを持ってすぐ傍のひらゆの森へ。露天風呂で疲れも流し食事し15:40発の高山行きのバスに乗車。
16:50高山から大阪行きのバス乗車、 23:00無事帰宅完了。
今回7度目の冬の上高地。
テント泊は昨年に続き3度目。
今回は更に雪の蝶ヶ岳を計画。入山日及び登山日の天気予報が悪い情報の中、直前まで中止を検討しましたが下山日の晴天予報を楽しみに決行しました。天気予報は時には大きく変わることもよく有り快復を期待しましたが予報は正確に当たりました。蝶ヶ岳には登れなかったけど冬に横尾まで行けたことはとても良かったと思った。そして何よりも快晴の穂高連峰を最後に見れたことで大成功になり決行して厳しかった分頑張れて本当に良かったと思いました。
今回も同行して頂いたMさんにはサポートもしてもらいありがとうございました。厳しかった分また一歩大きく成長出来たと思います!本当にお疲れさまでした!