山岳会の講習会(リーダー3名、メンバー12名)に参加しました。
宝塚に有る蓬莱峡は岩登り練習場として多くの山岳会が練習に訪れています。
午前中はプルージックで安全確保しながらのクライムアップとクライムダウンの練習。登山でのクライミングは安全確保をしていますが絶対に落ちない技術を要求します。特に下山は高所での恐怖心も有り急な岩場での足の置き方、姿勢を落として、つま先に重心を置きながらの短いステップで下りる練習は何度もして慣れるしかないと思いました。また今回は大屏風岩をビレーしてもらいながの登りと懸垂下降を練習出来ました。
クライミングはベテランのコーチの下でないと練習出来ないので参加出来て良かったと思います。
昼食休憩後はツエルトの設営チェックをしました。遭難時など雨風を避け体温・体力維持をするため直ぐに設営できるよう練習し備えておかなけばならない。
夏山で有っても低体温症、凍死の遭難事故が絶えない。
午後からは道迷い遭難をしない為の読図(地図読み)の練習をしながら地図には無いコースを宝塚最高峰の岩原山(573m)を目指して登りました。
https://drive.google.com/open?id=1FzEahVH9pKB0Zh9RY9SLLF2Qslo&usp=sharing
途中コースポイントでGPSの位置情報と高度・時間を地図に記入して現在位置を確認しコンパスで次のポイントの方向を確認しながら進みました。
一度ピーク(470P)から連なる道を進んで目的のコースから離れていくのが分かって直ぐピークに登り返しました。ピークからの下山はいくつもの尾根道が分かれていることが有り方向を誤ると違うところに進んでしまい最悪、沢や崖に行き詰まったりして遭難のリスクになることがある。
ピークでの下山はコンパスで方向確認し、しばらく下山しGPSで位置確認しなければならないと思いました。
岩原山登頂後六甲東縦走路を宝塚方面へ下山し塩尾寺(えんぺいじ)に16時半頃到着しました。
そこでクールダウンストレッチしリーダーからの話をしてもらって解散となりました。
塩尾寺から宝塚駅まではまだ結構な下山(350m→44m)をしました。そして駅の下の眠眠で皆さんと乾杯しました。
生ビールはこの時が最高に美味しく感じます!
リーダーの皆さん、大変お世話になりありがとうございました、ご一緒の皆さん大変お疲れさまでした。
記事一覧
岩登り・読図講習会
滝畑周回
山と高原地図の岩湧山の取付点(登り口)の調査をしに一人で出掛けた。
河内長野駅前からの9時4分発、滝畑ダム行きのバスはいつも長蛇の列と満員バスでしたが今回はバス停にはひとりもいなく、バスは他に登山者らしい人がひとりと数人の乗客のガラガラ状態で出発した。天気は良いのにこんな日もあるものだと不思議に思いました。
夕月橋バス停で下車し地図の取付点まで行きましたがその前に鉄の門で人が通れる状態では無かった。近くに行けそうなところは無かったので尾根の端からの取付点へ向かった。(要地図訂正)
尾根の端からは何度か登ったことが有る。但し一般登山道では無いので道は不明瞭でクモの巣が至る所で遮っていて、クモの巣ワイパーしながら尾根道を登った。(小百合道)木に掴まりながらの急登は苦しい分登り甲斐を感じた。
平坦なところに出てしばらく進むと扇山(762m 4等三角点)に着き、昼食休憩。
そして滝畑からの一般道(ダイトレ)と合流し、鉄塔75の下から横谷方面への関電道を下山し、今回初挑戦の権現山への稜線コースを進んだ。地図には無いコースですが稜線には踏み跡道に所々に赤テープの目印が有りGPSで位置確認、コンパスで方向確認しながら進んだ。何度も上り下りしながら稜線を意識しながら梨の木隧道の上を進み権現山(423m)に到着出来ました。少し手前の岩場(サルの前裁)から滝畑ダム湖の眺めが素晴らしかった。
権現山からの下山も地図には有りませんがダムに下りるコースと横谷に下りるコースが有りました。途中までダムに下りるコースを進みましたが早く下山してしまうので登り返して横谷への下山コースを進みました。急坂の次に崖が出て一瞬焦ってしまいましたがロープが有りコースは合っていることを確認し慎重にクライムダウンしました。そして横谷川を渡渉し林道へ出ました。
【心霊スポット?で知られる梨の木隧道の上と中を通りました】
今回夕月橋からの登りから下山まで誰一人会うことが無かったので不安が有りましたが冒険気分を味わえました。そして、そこから天見駅まで向かう予定でしたが結構、足の疲労を感じ翌日の登山のことも有りバスで帰ることにしました。滝畑ダムサイトまでバスの時間(16:27)をみながら歩きました。
美術館・科学館 見学鑑賞
◇国立国際美術館 「始皇帝と大兵馬俑」展
http://heibayou.jp/
時は紀元前221年、今から2200年前に中国で統一王朝の秦の始皇帝が
誕生した。
当時の日本はまだ縄文時代から弥生時代に変ろうとした時代に始皇帝は重さ、量の単位や通貨、文字などの統一化をしたり、また巨大な土木工事や、金型、鋳造技術など高度な文明を始めた。
今回の展示会で、それを裏付ける数々の発掘品を間近で鑑賞できて感動しました。
微細な金細工や青銅器、土器の模様、加工など目を見張るものばかりでその当時の技術の高さに驚きました。またその中でも1974年に発見された始皇帝が葬られた陵墓近くで8000体とも推定される「兵馬俑」、(等身大の兵士や馬の焼物)は細かいところまで写実的な造型で展示場には数体を見ることが出来ましたが一体づつ違い当時のままが再現されているようで感動した。過去の中国の偉大な歴史を鑑賞出来ました。
館内は写真撮影禁止ですが、出口付近に撮影コーナーが有りました。
◇大阪市立科学館
http://www.sci-museum.jp/
宇宙のことからエネルギー、物質、化学・物理現象の説明を子供にも分かるよう展示されていました。普段見ることの無い特殊な装置や原料の物質など新鮮な目で見学できました。また、体験したりし身体で科学を感じられることなど楽ししく学べるよう工夫されていました。
サイエンスショーでは「ふしぎな形にだまされるな!」と題して人間の目の錯視の現象をパネルなどで実演され改めて感心しました。人間の脳が判断することは時にはだまされていることを知り、科学的な見方で判断しなければならないことも有ると思いました。
プラネタリウムでは大阪の夜空を見上げました。実際の星の見え方から何千もの星の投影や、惑星、星座などを楽しめましたが沢山の星は山の上で見る満天の星の方が感動できます。
下の画像のA、Bは同じ色(濃さ)です。
どう見てもBの方が濃く見えますね?
気象講習会
山岳会の気象講習会に参加しました。
気象遭難の当事者にならないために
「気象遭難は未然に防げる」
気象学の基礎、高気圧・低気圧、四季の天気の特徴・遭難リスクなど地上天気図からどう読み取れてどう天気が変るのかを学んだ。
地形図を読み取るのと似ているところも有る。
登山での遭難は様々ですが、特に高山において「低体温症」は夏山でも発生し生死に関わる遭難事故につながる。
気温は100m上がる毎に約0.65℃下がる、地上(標高0m)の気温30℃は3000m上空では、30-0.65×30=10.5℃となる。
夏山の3000mの高山では地上の冬の気温と同じ。夜間になると0℃近くに冷え込む。
また高山は遮るものが無いと風も強くなる。同じ気温でも体感気温は風速1m/sで1℃下がると言われる。
更に雨で衣服が濡れると気化熱で体温が奪われたり、疲労で体温を上げれない状態になり「低体温症」に陥る。そして対処を誤ると「凍死」に至る。
体温(直腸温)が33-30℃で意識が無関心や判断力低下になり、例えツエルト、ダウンなどの対策装備を持っていても使えなくなり
更に体温が下がり30-25℃で意識は錯乱・幻覚、25-20℃で昏睡・仮死、20℃以下で死亡となってしまう。
「低体温症」の初期状態は意識は正常で身体の震えが起こり体温を上げようと自己防衛が働く。この状態で山小屋への避難、ツエルト、ダウンなど着込んだり、暖かい飲み物を取ったり早めの体温維持などの対処をすれば症状は回復できる。
「低体温症」の遭難事例は2009年7月のトムラウシ山、2012年5月の白馬岳などが上げられましたが、今月末の北岳遭難の死因も低体温症の可能性が高いとされている。
これら気象が要因となる遭難は事前の気象予報情報から未然に防ぐことが出来る。
最近の予報は精度も高いしまた山での通信(ネット)環境も良くなり最新の情報を把握し対応したい。
但し自然は予測できない時も有るのでどんな状況でも対処できるようにしておきたい。
また登山では標高の高い地点の状態を示した高層天気図が有効で、気温・風の状態も分かり高山への登山には活用したい。
北アルプス縦走
今年の北アルプス縦走は11日(山の日)から
上高地~西穂高岳~奥穂高岳~槍ヶ岳~双六岳~新穂高
テント5泊6日の山行になります。
生還しました!
https://drive.google.com/open?id=1vrwXyGBA2cSM5fdxjWigVTe5bL8&usp=sharing
上高地へは直通バスが早々に満席になって予約が取れなかったので初めて電車バスを乗り継いで行きました。
帰省渋滞と重なり着いたのが夕方になりましたが久しぶりに晴天に映えた穂高連峰に感激しました。
今回は岩稜コースがメインなのでテント泊装備でザックの軽量化で計画し装備は簡易テント、マット、シュラフカバー、防寒着、ヘルメット、通常登山装備
他で30Lザックに15kgに抑えました。食料はメインの夕食は小梨平では自炊しましたがその後は小屋食と決めました。
また、ソロで危険な岩稜縦走で不安と心配が有りましたが、悪天候時は無理せずに下山すると決め臨みました。
岩は浮石も多く特にバランスを崩さないよう気を付けました。また岩はホールドしやすく3点支持の基本を確実にして体を移動させました。特に危険そうななところには鎖が張って有るので鎖を持つのではなくより注意して手足をホールドして進みました。そして登り下りの中で落石、特にさせないよう注意しました。
馬の背など危険とされるところは最大の緊張中なのでほとんど事故は無く、その後の気の緩んだ時に足を滑らしたりバランスを崩し転倒したりするらしい。
硬い岩に強打すると骨折などして歩行不可に、滑落すれば最悪死に至る。
岩場に限らず山道にはどんなリスクが隠れているかも知れないので休憩以外は常に気を付けていなければならないと思う。
今回は好天候に恵まれ無事に楽しく縦走することが出来ました。
またはガスの中でしたが穂先に登頂することも出来ました。
西鎌尾根を下山中に強風雨に合い鏡平山荘まで下山し小屋泊まりになりましたが急速に天候が回復し、縦走してきた穂高連峰と槍ヶ岳の一望できる景色に感動しました。
そして予定通り新穂高に下山し温泉に入り疲れを流せて帰りました。
~山行記録~
▲08/11(THU):晴れ
大阪⇒上高地 移動
07:30 大阪難波(近鉄)
09:49 近鉄名古屋
10:10 名鉄バスセンター(名鉄バス)
14:40 松本BT(予定13:37)
15:27 松本(松本電鉄上高地線)
15:57 新島々
16:10 新島々BT(アルピコバス)
釜トンネルを通った次に新しい「上高地トンネル」が開通
http://www.pref.nagano.lg.jp/michiken/happyou/160524_press.html
17:15 上高地:穂高連峰・焼岳が青空に望める!
17:42 小梨平キャンプ場
18:24 簡易テント設営(800)
▲08/12(FRI):晴れ
上高地→西穂山荘
04:30 起床
05:40 河童橋
06:OO ウエストン碑
06:12 西穂高岳登山口:登山届投函
06:24 焼岳上高地側登山口:登山開始
08:19 焼岳小屋
08:49 焼岳展望台:噴煙(ガス)穴有り
12:04 西穂高岳焼岳分岐
12:27 西穂山荘:簡易テント設営(1000)
昼食:西穂ラーメン(900)
▲08/13(SAT):ガス後晴れ
西穂山荘→穂高岳山荘
02:30 起床
04:00 山荘出発
05:14 独標(2701m)
05:42 ピラミッドピーク
06:28 西穂高岳(2909m)
08:25 間ノ岳
08:59 天狗岳
09:28 天狗のコル(岳沢小屋分岐)
11:25 ジャンダルム分岐:ザックデポ
11:45 ジャンダルム(3163m)
13:15 馬ノ背
13:35 奥穂高岳(3190m)
ライチョウ
14:30 穂高岳山荘:簡易テント設営(1000)
18:15 夕食;山荘
▲08/14(SUN):晴れ後ガス
穂高岳山荘→槍ヶ岳山荘
02:30 起床
04:30 山荘出発
04:49 涸沢岳(3110m)
05:05 ご来光
05:58 涸沢最低コル
07:22 北穂分岐
07:34 北穂高岳(3106m)
07:38 北穂高小屋
09:07 A沢のコル
12:04 南岳小屋:昼食(カレー)
12:51 南岳(3033m)
13:15 天狗原分岐
ライチョウ
14:35 中岳(3084m)
ライチョウ
15:41 大喰岳(3101m)
16:06 飛騨乗越
16:24 槍ヶ岳山荘:テン場満の為山荘泊(9500)
17:57 夕食:山荘
▲08/15(MON):ガス後雨後晴れ
槍ヶ岳山荘→鏡平山荘
04:30 起床
05:07 朝食:山荘
05:36 槍ヶ岳登山開始(ガス)
05:55 槍ヶ岳(3180m)
06:43 山荘出発:双六方面
07:23 千丈乗越
08:37 左又乗越
暴風雨
09:27 硫黄乗越
10:06 樅沢岳(2755m)
10:30 双六小屋:休憩(うどん800)
11:10 小屋出発:大雨の為テント中止し先に進む
11:41 黒百合ベンチ
11:55 花見平
12:07 弓折乗越(分岐):鏡平方面
12:43 鏡平山荘:山荘泊(9500)
雨後晴:槍、穂高連峰が一望
鏡池で逆さ槍
16:59 夕食:山荘
▲08/16(TUE):晴れ
鏡平山荘→新穂高(中崎山荘)⇒大阪梅田
00:30 星撮影、月明かりに幻想的な槍ヶ岳
04:30 起床
04:45 朝食:山荘
05:20 山荘出発
05:52 槍の肩からご来光
06:25 シシウドヶ原(2090m)
06:44 イタドリヶ原
07:02 チボ岩
07:17 秩父沢
07:59 小池新道登山口
08:18 わさび平小屋:休憩、トマト(200)
08:49 笠新道登山口
09:25 お助け風穴
09:42 登山口
09:49 新穂高ロープウエイ前
09:52 中崎山荘:温泉入浴、休憩・食事
12:20 新穂高ロープウエイ前
大阪梅田行きバス出発
20:20 梅田到着
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https://goo.gl/photos/YehMttXWMLDFQbxd7
コメント一覧
- ななちち (08/21 14:17) 修正
のぶりん~
おめでとう。
お疲れさまでした。
新穂高に下りて来た時は達成感で
感無量だったと思います。
忘れられない山旅になったことでしょうね。
慎重に岩を掴んで登っていた
あなたの顔が想像できます。
機会があったらご一緒しましょう。- のぶりん (08/21 22:18) 修正
ななちちさん、ありがとうございました。
天候も良かったですが今までの会の山行、岩トレなどの経験が積重なり自信を持って臨むことができました。
ゴール地点の新穂高に無事着いた時は山にも感謝の思いでいっぱいでした。
またよろしくお願いします。
のぶりん- がり (08/23 23:43) 修正
のぶりんさん すご~~い!!
ジャンダルムは登りたいと思っているのですが 私にはマダまだ しっかりと計画され 技術も体力も諸々を磨いていらしたのでしょうねぇ♪♪
おめでとうございます。
次の山もまたこころに決めていらっしゃるのでしょうねぇ~ 私は 槍の大キレットを9月に目指すつもりです~
登りたい山があるというのは すごく幸せ と思っています!!- のぶりん (08/24 22:53) 修正
がりさん、ありがとうございました。
奥穂高岳から見るジャンは風格が有ってかっこいいです。
西穂側からで有れば易しく登れます。ただ、そこへ行くには険しい行程です。
がりさんなら岩トレもされているので大丈夫と思います。
ソロ山行は危険は有りますがその分、挑み方が違います。また準備、計画も自分で考えなければなりませんが、それがまた楽しいです。
のぶりん- りお~☆ (08/29 18:33) 修正
のぶりんも、穂高連峰縦走されたんですね~!!
しかもテン泊だからね。。昨年、私も西穂から槍まで行きましたが・・・
山荘で渋滞3時間と聞き・・・
断念して登頂できませんでした~(T_T)今年はリベンジします。
表銀座コースで槍の穂先へ登ってきますね~(^.^)/~~~また、どこかの山ご一緒しましょうね~(^_-)-☆
- のぶりん (08/30 22:41) 修正
りお~☆さん、コメントありがとうございました。りおさんもななちちさんらと縦走されましたね、あの時も良いお天気で良かったですね、
表銀座はずっと槍を見ながら行けますね、そして穂先にも登ってくださいね
またご一緒の時はよろしくお願いします。
のぶりん- 非公開 (09/14 01:47) 修正
管理者にのみ公開されます。